天井ヶ岳に突き上げる一の俣沢は、短い行程なのに三浦さんの本では中級のランクが付いており気になっていた。
今回、新人のHoraさんを伴って覗いてみることに・・・スカだったらごめんね。
11月に入ってめっきり冷え込むようになり、朝起きた時は「ホントに沢に入るのかよ?」とつぶやいてしまった。
しかし厚手のウェットスーツを用意して張り切っている新人の手前、弱音は吐けない。
一の俣温泉を抜けて天井ヶ滝の看板がある林道入口へ駐車。堰堤の上部から入渓するのだが、流れはいかにもしょぼい・・・。
ちょっとした小滝をはさんで平凡な河原歩きが続く。
水は冷たいのだけれど、歩くと汗ばんでくる。ウェットスーツのHoraさんは・・・時々水につかって涼んでいた??
「まだかな?」と思う頃に天井ヶ滝が姿を見せた。なるほど立派な滝である。
流芯は完全シャワーになり、とても登れないので右壁に取りつく。フリーで行けそうかな、とも見えたが、高度感があるのでロープを出す。
この沢の下流~中流の岩は独特の褐色で趣がある。
天井ヶ滝から上は小ぶりの滝が数個。三条の滝、幅広の滝5mはロープを出すほどではないがなかなか楽しめた。
上流は地形図を忠実に表現するように沢形が現れ、地図読みの答え合わせにちょうどよい。
山頂の南側に張り出した尾根の末端に突き上げ、藪こぎもなく尾根を辿るとほどなく天井ヶ岳山頂に出た。
下山は同沢下降も考えたが、時間優先で尾根道を下ると、1時間弱で車止めに着いた。
これで今シーズンの沢は打ち止め、かな?
【コースタイム】
堰堤上部から入渓(9:00)~天井ヶ岳山頂(11:00)~林道入口(12:00)
【メンバー】
toshi(CL、記) Hora(SL)
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